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牛乳が体に良いというのは神話
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みなさん、どうもこんにちは。リョウです。
本日ご紹介する本は「パンと牛乳は今すぐやめなさい!」です。
牛乳は体に良い、菓子パンや揚げパンなら分かりますが、食パンは何も悪くないのでは?と思っている人もいるかもしれません。
しかし実はその思い込みこそが曲者なんです。
そこで本日は体に良い、何も悪くないと思って日常的にとっているパンと牛乳によって、知らず知らずのうちに体が大きなダメージを受けているということ、そしてパンと牛乳が深く関わって発症、あるいは悪化する症状、病気は多岐にわたるということについて見ていきたいと思います。
牛乳や小麦の害ってグルテンやカゼインの話でしょう?と思っている健康意識の高い方にとっても、さらに知識を深めることができる本となっています。
ぜひ本日の動画を最後まで聞いて、パンや牛乳を食べることで起こる体への悪影響についての知識を深めてください。
本日紹介する内容は以下の3つです。
第1章 なぜパンと牛乳なのか
第2章 パンと牛乳をやめた方がいい理由
第3章 では何を食べればいいのか
どれも今知っておきたい内容になっています。
ぜひ最後まで見ていってください。
それでは早速参りましょう。
第1章 なぜパンと牛乳なのか
甘いお菓子、スナック菓子、インスタント食品、添加物たっぷりの加工品、これらが体に悪いことは皆さんよくご存知のことと思います。
ですから体調の悪い時は、こうした食品を極力取らないようにする人が多いと思うんです。
しかしそのように心がけているにもかかわらず、ずっと体調が悪い人、慢性病が改善しない人が大勢いらっしゃいます。
それは一体なぜなのでしょうか、その原因の一つとしてパンと牛乳、この大きな問題が見逃されているからというのがあります。
不調や病気は言うまでもなく様々な要因が絡み合って起こります。
ですから全てがパンと牛乳のせい、というわけではもちろんありません。
しかしパンと牛乳を少しの間やめてみるだけでも症状が明らかに改善する例が非常に多いのは、また事実なんです。
そこで第1章では、なぜパンと牛乳はやめた方がいいのか、ということについて説明していきたいと思います。
さて、まずはパンについて説明していきましょう。
小麦製品の中でも特に悪いのがパンです。
ピザやナンホットケーキなどもパンに含めて考えていただきたいのですが、中心はやはり継続的に取ることが多い食パンです。
そこで動画内では話の流れで広範囲のパン全体を指す場合もありますが、基本的には食パンを中心に取り上げることにします。
食パンを毎日食べているよという人は多いのではないでしょうか。
多くの人は、食パンはご飯と同じくシンプルな主食であり、何の問題もないと捉えているからです。
白いパンは糖質が多いからダメだと言われ控えているが、精白していない全粒粉で作った食パンなどは、むしろ体にいいと思って食べている、そんな人も多いのではないでしょうか。
さらにサンドイッチなどは、ご飯あるいはおにぎりより軽くてヘルシーという感覚が
広く持たれています。
しかしそれは誤った思い込みなんです。
そこでこれからこのパンの害について説明していきたいと思います。
パンの害については2つに大別することができます。
それはパスタなどの麺類にも共通する小麦の害と、パンに含まれる添加物や高温で焼くことなどによるパン特有の害です。
小麦の害というとパンだけをやめればいいのか、小麦製品全部をやめるべきなのか、という疑問を抱く人もいるでしょう。
体のためだけを考えるなら小麦製品全部をやめるのがベストです。
しかしパンだけをやめるのと、小麦製品全部をやめるのとでは、実行のし易さが全く違いますよね。
小麦製品全般となるとパスタ、うどん、ラーメン、そうめん、冷麦、ほうとう、お好み焼き、たこ焼きなどなど、一気に範囲が広がってしまいます。
これらを全部やめてと言われると無理と思う人も多いでしょう。
私たちがこれまで紹介してきた小麦の害についての動画のコメント欄でも、これは実行するのが無理そうだ、という声が多く聞かれました。
ならば小麦製品の中で優先的にやめてほしいもの、それだけでもやめれば体へのダメージを大幅に減らせるものからやめていただきたいんです。
そしてそれがやはりパンになるんです。
一見問題がなさそうな食パンなんですが、実は多くの添加物を含んでいて、小麦の害を助長しています。
こうした添加物は単独ならそれほど大きな害にはなりにくいんですが、数が増えるほどお互いに影響し合い悪影響を増大させます。
麺、特にうどんや冷麦などには添加物が少なく、主に塩程度です。
またお好み焼きやたこ焼きも具以外はほぼ小麦のみです。
ですから食パンに比べると、こういった食品は体への害が少ないと言えます。
確かにこれらに含まれている小麦には害があります。
小麦が体に悪い主な理由は、腸などにダメージを与えるグルテンを多く含むことです。
しかしお好み焼きやたこ焼きに使う小麦粉は中力粉で、パンに使う強力粉よりグルテンがやや少ないというメリットもあるんです。
このグルテンについては第2章で詳しく説明したいと思います。
結局パンというのは他の小麦製品に比べても体への害が大きい食品だと考えられるんです。
実際に他の小麦製品をやめなくても、パンを3週間程度やめていただくだけで大部分の人は劇的に体調が良くなります。
その変化を体感することで他の小麦製品も自然に控えるようになり、さらに体調が良くなるという人もいるんです。
以上の意味で、本日は小麦製品の中でも特に食パンを中心としたパンをやめるということについて、お勧めさせていただきたいと思います。
次は牛乳についてです。
牛乳の最大の問題は「体に良い」という思い込みです。
そして牛乳についてもパンと小麦製品の関係と似た疑問を抱く人がいるでしょう。
つまりやめるのは牛乳だけか、他の乳製品も含めるのかという疑問です。
牛乳以外の代表的な乳製品としてはヨーグルト、チーズ、バターがあります。
無理なく実行できるなら、これら全てをやめるのがそりゃベストなんです。
しかしですね、一気に乳製品全部をやめるというのは、やはりなかなか難しいですよね。
辛かったりすることもあると思います。
そこでお勧めしたいのは、やはりまず牛乳をやめるということなんです。
その理由は乳製品の中では牛乳が一番メリットが少なく、デメリットが多いからなんですね。
牛乳、乳製品の害はパンと同じく複合的に起こりますが、中でも重要なのが牛乳に含まれているタンパク質であるカゼインです。
カゼインについても第2章で詳しく説明したいと思います。
ここで簡単に触れておきますと、私たち人間の体にとって牛乳、乳製品に含まれるカゼインは非常に消化しにくく、腸と体に負担をかける物質だということなんですね。
ですからカゼインは簡単には摂取しない方がいいというわけです。
さらにですね、牛乳に関して言うなら質も考える必要があります。
牛に遺伝子組み換え成長ホルモンや抗生物質が大量に投与されている害、餌に遺伝子組み換え穀物を与えられている害などは当然考慮すべきことになります。
一方でヨーグルトとチーズは発酵食品ですので、発酵によってカゼインがある程度分解され、多少は消化が良くなっているというメリットがあります。
またヨーグルトは乳酸菌の健康効果が期待できるということもありますし、チーズもナチュラルチーズなら乳酸菌などの有用菌を含んでいます。
ですのでメリット、デメリットのバランスを見ながら、食べる食べないの判断をしていただけたらと思います。
ただしプロセスチーズは加工品ですのでおすすめできません。注意してください。
またヨーグルトに関しても、人によってはヨーグルトで体調を崩しているという例もあります。
ヨーグルトは乳酸菌の健康効果が期待できるものであると言いましたが、実は腸の弱い人でお腹のために良かれと思ってヨーグルトを常食し、かえって腸の具合を悪くしているという人もいるんです。
この見分け方は簡単です。
ヨーグルトを食べて調子の良い人はそのまま継続して大丈夫。
しかし毎日のようにヨーグルトを食べて腸の状態が悪くて便秘や下痢を繰り返しているような人、こういった人はヨーグルトを控えた方がいいでしょう。
また食べても何も変わらないよという人にとっては、ヨーグルトは嗜好品であり健康食ではないと言えます。
その他、バターはほとんどが脂質で、カゼインは少ないですので、摂取してもカゼインによる害はほとんど受けなくて済みます。
さて、こうして見ていくと人体で消化が難しいカゼインをそのままの形でとる牛乳、これが最も害が大きいと言えます。
なおかつ多くの人が体に良いと思い込んで継続的に牛乳を飲んでしまっている、これが牛乳の最大の問題点です。
このように例外はありますが、基本的に控えていただきたいのは乳製品の中でも特に牛乳なんです。
さてこの辺りで第1章をまとめておきましょうか。
ポイント1
パンに使う強力粉には腸などにダメージを与えるグルテンが多く含まれている。
ポイント2
パスタ、うどん、ラーメン、お好み焼きなどの小麦製品には添加物やグルテンがパンより少ないため、とりあえずやめなくてもいい。
ポイント3
乳製品の中でも人体で消化が難しいカゼインをそのままの形でとる牛乳が最も害が大きい。
第2章 パンと牛乳をやめた方がいい理由
第2章では、なぜパンと牛乳をやめた方がいいのかについて詳しく説明していきましょう。
まず、なぜパンをやめた方がいいのかということについて説明していきます。
パンやうどんを作ったことがある方はご存知だと思いますが、小麦粉に水を加えて練っていくと強い粘り気が出てきますよね。
この粘り気を作っているのがグルテンというタンパク質です。
もともと小麦に含まれているグリアジンとグルテニンというタンパク質が、水を加えてこねることによって絡み合ってグルテンになります。
非常に残念なお知らせですが、パンの弾力性もうどんのコシもこのグルテンによって生まれているんです。
パンの美味しさを表現するのによくふわふわもちもちと言われますが、そういった食感もグルテンが生み出すものです。
グルテンはパンの膨張を助ける働きもあり、美味しさのもととも言えるんです。
しかし同時に、私たちの体を蝕む怖いものでもあるんです。
パンの害の筆頭は第1章でもお話しした通り、そのグルテンを多量に含むことです。
パンは西洋では古代から食べられてきました。
パンのグルテンが体を蝕むのであれば、西洋の人はみんなその被害にあっているはずではと思う人もいるでしょう。
しかし実は現代の小麦は古代の西洋人が食べていたものとは大きく違っているんです。
それは人類が小麦の品種改良を重ねて肥料に対する反応が良く、すぐ収穫できるように生育期間の短いものにしてきたからです。
この品種改良により、ふわふわした食感を引き出せるようになり、昔の小麦より多くのグルテンを含むようになってしまったんです。
つまり現在の小麦はどんどん本来の形のものではなくなっており、もともと持っている人の消化酵素では消化がしにくいものへと変化していってしまっているんです。
また日本では、特にふわふわ感やもちもち感のあるパンがもてはやされることから、グルテンや添加物の多いパンが目立っています。
人体で消化されにくい現在の小麦で作ったパンを食べると、未消化のものが腸内に残り体内に入りやすくなります。
体内でこの未消化物は異物とみなされ、それを攻撃する抗体ができてしまうんです。
抗体は本来、細菌やウイルスなどの異物から体を守るための武器です。
小麦のグルテンは消化されにくいため体内で異物とみなされ、それを攻撃する抗体ができてしまうというわけなんです。
このことが小麦アレルギーを起こす原因になります。
現在、小麦は卵、牛乳と並んでアレルギーを起こしやすい三大食品の一つとなっています。
しかし小麦の本当の恐ろしさは単に抗体ができるということではありません。
その小麦に対する抗体は私たちの臓器に対する抗体と化してしまうことがある、これが真の恐怖なんです。
小麦のグルテンと人のいくつかの臓器や体内物質とは、その構造がよく似ています。
タンパク質は20種類のタンパク質構成成分であるアミノ酸を組み合わせてできています。
その配列次第で無数の種類のタンパク質になるんです。
数十個から数千個のアミノ酸が繋がってタンパク質になるんですが、小麦のタンパク質と人のいくつかの臓器はその一部のアミノ酸配列がよく似ています。
小麦のグルテンの一種であるグリアジンと、私たちの脳にある小脳の一部のアミノ酸配列は、8個のアミノ酸配列のうち半数が共通しているんです。
タンパク質を構成するアミノ酸の組み合わせは無数にありますので、このくらい共通していると非常によく似た構造ということができます。
このようにグルテンと臓器のアミノ酸配列によく似た部分がある結果、困ったことが起こるんです。
私たちの体内で異物を排除するためにできる抗体は、アミノ酸配列で敵を見分けて攻撃します。
そのためグルテンを攻撃目標として作られた抗体が、私たちの小脳の組織を敵と見誤って攻撃してしまうんです。
グルテンに似たアミノ酸配列を持っていて、その抗体から攻撃を受ける臓器は小脳だけではありません。
何種類かの神経細胞、肝臓、脳、副腎皮質でできる酵素、甲状腺、卵巣、精巣、膵臓、胃、心臓、骨、こういった組織、臓器、体内物質がグルテンの抗体の攻撃対象になることがわかっているんです。
このようにグルテンに対する抗体ができることによって、様々な病気が引き起こされます。
グルテンの抗体との関係が最も明らかなのがセリアック病という病気です。
疲労感をはじめ下痢、関節炎、発達障害、精神症状、てんかんなどを引き起こす病気で、欧米には日本より多く見られます。
特にアメリカでの発生率は人口の1%~4%で、この50年で5倍になったと言われています。
他にも以下のような病気はグルテンと関連すると考えられています。
そして神経系の異常、これは自律神経失調症や神経症、頭痛、パーキンソン病、多発性硬化症などです。
そして精神疾患、鬱、躁鬱病、統合失調症、不安障害、自閉症、多動症、認知症などです。
そして自己免疫疾患、慢性関節リウマチ、橋本病、パセドウ病、全身性エリテマトーデス、サルコイドーシスなどです。
さらに皮膚疾患、慢性疾患、生活習慣病などなど、グルテンとこうした病気との関係について日本ではまだ広くは知られていませんが、海外ではすでに多くの論文が出ているんです。
しかし、それでも日本ではグルテンに関連する病気について、まだほとんど検討はされておらず、統計も取られていません。
しかし原因不明の疾患が増えている現在、それらとグルテンとの関連を調べる必要性は高いと言えます。
以上がパンを食べない方がいい理由でした。
次に牛乳を飲まない方がいい理由について説明していきましょう。
牛乳の害について説明すると、いやいやいやいや長い歴史の中で牛乳は体に良いものとして伝えられてきた、体に悪いならそんなに長く受け継がれるわけないじゃんと、小麦と同様、そういった疑問を感じる人もいるでしょう。
確かにその昔、牛乳が薬として用いられていた時代もありました。
ただしそれはいわば生の牛乳療法だったんです。
つまり加熱しない生の牛乳を薬として飲んでいたんです。
牛乳に含まれているカゼインは後で詳しく説明しますが、もともと人体では消化されにくい成分です。
しかし生の牛乳には酵素が生きていますので、カゼインを分解する酵素もちゃんと含まれているんです。
また生の牛乳の中には多くの栄養素や乳酸菌などの善玉菌も多く含まれていました。
ところが時代が移って大量生産が始まってしまうとどうでしょうか。
牛乳は衛生上の理由から加熱されるようになったんです。
加熱の仕方は多くが120度~130度で2秒間から3秒間加熱する超高温殺菌です。
その他にも75度で15秒加熱する高温殺菌や、62度~65度で30分加熱する低温殺菌もありますが、どんなに低くても62度以上です。
タンパク質でできている酵素は条件にもよりますが、おおむね60度前後以上の加熱で活性が失われます。
失われるのは酵素活性だけではありません。
加熱すると食中毒などを起こす有害菌を殺菌できますが、もともと含まれていた善玉菌も死滅してしまいます。
また加熱によってタンパク質も変性してしまい、消化吸収がされにくくなります。
さらにビタミンやミネラルこれも壊れてしまうものが多くあるんです。
しかも市販の牛乳は飲みやすく、そして見た目を良くするためにホモジェナイズという処理がされています。
このホモジェナイズは、生乳そのままでは脂肪が分離してきますので、機械で圧力をかけたり高速攪拌したりして脂肪球を細かく均質化することです。
これを行うことで酸化が進んでしまったり、人体で消化されないトランス脂肪酸ができたりします。
さらに現在、多くの乳牛は遺伝子組み換えの作物や、本来の餌である草ではなく穀物を与えられ、ホルモン剤などを投与されています。
また密集した場所で運動不足の状況で飼われているため病気になりやすいです。
ですから抗生剤などを投与されているんですね。
牛乳にはそれらの成分も含まれています。
人間でもそうですが、母乳は白い血液と言われるほど血液の状態を反映した成分になります。
不健康な牛からは不健康な成分の牛乳しか取れません。
つまり昔の生乳は体に良い食品でしたが、時代とともに生産や流通の都合で製法が変わり、デメリットの方が多くなってしまったんです。
その結果、現在の牛乳はいろんな面で危険な食品になっています。
続いて牛乳に含まれる乳タンパク質の約80%を占めるカゼインについて詳しく説明していきましょう。
カゼインは牛乳から水分を除いた部分の主成分の一つです。
それを構成しているのは大きく分けてアルファ型カゼイン、ベータ型カゼイン、カッパー型カゼインの3種のタンパク質です。
牛乳のカゼインはその3種類の混合物ですが、最も多く含まれているのはアルファ型カゼインです。
牛乳に含まれているカゼインは主にアルファ型なのに対し、人が消化できるのはベータ型なんですね。
母乳のカゼインは主にベータ型です。
前項で触れた通り、生の牛乳ならアルファ型を分解する酵素も一緒に摂ることができますので問題はありません。
しかし現在の牛乳は加熱をしているため酵素が働かないんです。
ですから牛乳に多く含まれるアルファ型のカゼインは私たち人間には消化できないんです。
カゼインを頻繁に摂ると腸の中に未消化物が溜まり、腸内で炎症が起こりやすくなります。
すると便秘や下痢の原因になってしまうんです。
また人間が消化できないアルファ型カゼインはアレルゲンとなりやすいため、遅延型アレルギーの原因にもなります。
他にも牛乳のカゼインは中耳炎、頭痛、慢性関節リウマチ、全身の炎症などなどを招くことがあるんです。
この他にもアルファ型カゼインは、胃に入ると胃液と反応してカードとも呼ばれるルービンを作ります。
ルービンとは乳中のタンパク質が酸で凝固したものです。
牛乳を例えばレモン汁などの酸性のものと合わせると、ヨーグルトのような塊が生じますよね。
これが胃の中でもっと強く起こるのがカードという現象です。
胃酸と反応したカードは粘着力の強いタンパク質となります。
これによって多くのビタミン、ミネラルの吸収が妨げられます。
その中でも特に重要なのが鉄の吸収が阻害されてしまうことです。
日本人、特に若い女性では鉄不足が多くみられます。
ですから鉄はできるだけ効率よく摂りたい栄養素なんです。
しかし牛乳がその鉄の吸収を阻害してしまうんです。
以上のことからわかるように牛乳を常飲している人は、牛乳に含まれるカゼインというタンパク質が小麦のグルテンと同様に様々な弊害をもたらしているんです。
よって牛乳はやめるべきものと言えるでしょう。
さて、この辺りで第2章をまとめておきます。
ポイント1
現在の小麦はどんどん本来の形のものではなくなっており、もともと持っている人の消化酵素では消化がしにくいものへと変化している。
ポイント2
小麦のタンパク質と人のいくつかの臓器は、その一部のアミノ酸配列がよく似ていることにより、様々な病気が引き起こされる。
ポイント3
牛乳に含まれるカゼインは人体で消化されにくい成分であるため、それらが体内に蓄積されると遅延型アレルギーの原因やビタミン、ミネラルの吸収を阻害するなどの弊害をもたらす。
第3章では何を食べればいいのか
第3章では、パンと牛乳はどれぐらいやめたらいいのか、または何を食べたらいいのか、ということについて見ていきましょう。
パンと牛乳を、どのくらいの厳しさで、どのくらいやめるべきかは体質、病状、どのくらい改善したいか、生活面の条件などによって違ってきます。
しかし、どんなケースであれ共通しておすすめしたいのは、とにかくまず3週間パンと牛乳をやめてみましょうということなんです。
この3週間というのには理由があります。
パンや牛乳が元になって体にできた抗体が体から消えていく目安の期間、これが3週間だからです。
抗体のでき方がひどい人では半年ほどの期間が必要になる場合もありますが、まずは3週間で区切って取り組んでみましょう。
3週間という短い期間で区切った方がやる気も持続できますし、効果も検証しやすくなります。
抗体のでき方がそれほどひどくない人であれば、3週間を待たずに様々な効果が現れてくることも多いんです。
数日や1週間で体調の違いがわかることもあります。
しかし数日や1週間で効果が現れることもあるという点を強調してしまうと、そうじゃなかった時にがっかりしてしまいますよね。
ですから、まずは3週間やめてみましょう。
3週間経てば、よほど抗体のでき方がひどい人以外は効果を自覚できるからです。
お腹の張りが取れてすっきりする、日中の眠気が消えて頭がクリアになる、気持ちが落ち着く、疲れにくくなるなどなど、はっきりした症状ではないけれど日頃気になっていた、というような不調が取れてしまうことが多いんです。
その後も続けていくことで、さらに様々な症状や病気が改善されていきます。
ただですね、たった3週間とはいえ、それまでのパンと牛乳の取り方にもよりますが、多くの人はこの3週間がかなり辛く感じます。
それはパンと牛乳を毎日のように取っている人の体内ではグルテンやカゼインが不完全に分解されることにより、モルヒネ様物質の作用で中毒を起こす物質ができている可能性が高いからです。
冷静に考えればパンと牛乳を取らなくたって何も困ることはありませんし、他にも美味しいものがたくさんあります。
しかし、そういった物質がもたらす中毒性が故に、やめようと思いながらもパンと牛乳が欲しくて欲しくてたまらなくなってしまうんです。
この中毒症状からも、だいたい3週間を目途に抜けることができます。
途中は少し辛くても、とりあえず3週間やめると、それまで毎日必ず欲しいと思っていたパンや牛乳を取らなくても平気になってきます。
ただし最初の3週間が辛くて、ほんのちょっとだからと何らかの乳製品、小麦製品を食べてしまった人は、なかなかやめることができません。
中毒症状から抜けるには、最初の3週間は少々辛くても完全除去することをお勧めします。
するとパンや牛乳への渇望が消え、かえって楽になるんです。
また完全除去がベストではありますが、それが無理でも諦めないでください。
少しでも減らすことにチャレンジすればいいんです。
量を減らすだけで効果が認められる例も多数あります。
もし食べてしまったらまた始めればいいんです。
急がず自分のペースでやっていきましょう。
さて、ではパンと牛乳をやめて、どんなものを摂取すればいいでしょうか。
ここで多くの人が考えるのが似たような代替品はないか、ということだと思います。
例えば小麦で作ったパンの代わりに米粉で作ったパンを食べるということです。
最近は世界的に有名なプロテニスプレーヤーであるノバク・ジョコビッチ選手も実践している、このグルテンフリーという言葉が広まってきて、米粉に注目が集まっています。
パンケーキやマフィンなどを作ることができる米粉が売られていますので、目にしたことがあるという方も多いと思います。
確かにパンをやめることがどうしても耐えられないんだという時は、こういう代替品は便利です。
しかし米粉パンなら大丈夫とばかりに遠慮なく食べるのは考えものです。
しかし血糖値に関しては小麦製品と同様に上げてしまうんです。
小麦には他の穀物に比べてアミロペクチンという血糖を急激に上げる澱粉が多く含まれています。
そのため、食べると血糖値が急激に上がり、インスリンが分泌されてしまいます。
その作用で血糖値は下がりますが、この時ね、ちょうどよく下げてくれればいいんです。
しかしインスリンが過剰に出てしまって、血糖値が下がりすぎて低血糖になることが少なくないんです。
これを反応性の低血糖と呼びます。
実は米もそのアミロペクチンを多く含んでいます。
様々な穀物でマフィンを作り、それを食べた時の血糖値の変化を観察したという研究があります。
すると小麦粉で作ったものと米粉で作ったものは、他の穀物と違って血糖値の急激な上昇を引き起こしたんです。
精白した米の粉に砂糖や他の添加物を加えて作っている米粉パンや米粉ケーキはグルテンが入っていないというメリットはありますが、血糖値を上げるというデメリットは残ってしまっているんです。
ですから甘いものへの欲求が強い人、肥満していて痩せたいなと思っている人などは、米粉でできたものでもやめておく方が安心です。
また別の意味で注意が必要なのが玄米でできているパンやパスタです。
玄米は植えれば芽が出る種です。
白米は芽が出るための胚芽の部分が除かれているので種ではありません。
次世代に命を与える種は外界から身を守るためにアブシジンという毒性物質や酵素の働きを阻害する酵素などを持っています。
粉にする際、そのまま潰すとアブシジンが出てきますので、しっかり焙煎するか浸水してから砕く必要があります。
現在では玄米を手軽に調理することができる調理器具がたくさんあるため、アブシジンを十分に除去できないまま摂取してしまっている場合があるんです。
また産地の確認も重要です。
例えば中国産のものですと農薬や質の問題があるので要注意と言えます。
その他、玄米パンといえば健康的なイメージですが、ふわりとした食感を出すため多くの添加物が入っていることもあります。
代替品を使うのであれば、これらを踏まえて選んでください。
それ以前に最初の3週間を代替品なしで乗り切ることができるのであれば、米粉製であってもパンはやめておきましょう。
最近ではグルテンフリー、カゼインフリーという言葉も少しずつ浸透し、小麦製品や乳製品に疑いの目を向ける人も増えてきました。
しかし、まだまだ少数派と言えます。
不調や病気がなかなか治らないと悩みながら、体にいいと思って牛乳をせっせと飲んでいる人、パンは何も問題ないよと思って食べている人が大勢いるんです。
そういう人は、もしかしてこれが原因かもと、パンと牛乳に目を向けてみるのはいかがでしょうか。
さて第3章をまとめましょう。
ポイント1
人によって効果の出方は異なるが、まずは3週間パンと牛乳をやめることが大切。
ポイント2
米粉パンにはグルテンは含まれていないが、パンと同様に反応性低血糖を起こす可能性があるので、最初の3週間はやめたほうがいい。
ポイント3
玄米のパンでも産地や添加物には注意が必要。
いかがだったでしょうか。
最近、エピジェネティックスという言葉も話題になっています。
これは一言で言うと、環境で遺伝子の表現型が変わるということです。
環境要因のうち、とりわけ大きいのが食事であり、中でも害やリスクが見過ごされているのがパンと牛乳です。
この動画によってパンと牛乳をやめることが体を根本から治すのに役立つという事実を知っていただき、ちょっとやめてみようかなとか、減らしてみようかなと思ってくださる方も多いのではないでしょうか。
本書では今日紹介した内容の他にも、パンと牛乳をやめて健康になった実例報告などについても記載されています。
ぜひ今日からパンと牛乳をやめるぞという方、さらにパンと牛乳をやめることで起こる体の変化について詳しく知りたい方は本書をお手に取ってお読みください。
ここまで長らくご清聴ありがとうございました。
今日の動画良かったよという方は、ぜひぜひ高評価ボタンだけでもポチッと押していただけますと励みになり、より一層頑張れますのでよろしくお願い致します。
またコメント欄も全てチェックしておりますので、おすすめの本などありましたらどしどし書いてくださいますと嬉しいです。
ということでまた次の動画でお会いできることを楽しみにしています。
それではさようなら。