文字起こし:【ベストセラー】「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

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皆さん、どうもこんにちは。本要約チャンネルのリョウです。

(2021年)2月下旬から3月上旬には医療従事者を対象にワクチン接種が始まる新型コロナワクチン。

一般の方も5月あたりから接種可能になるのではと言われています。

様々な感染症に対して免疫をつけたり免疫を強めるために接種されているワクチンなのですが、新型コロナワクチンについても重症化を防いだり、発熱や咳などの症状が出ることを防ぐことが海外では明らかになっており、英米などで緊急接種が行われています。

数万人に「ワクチン」と「ワクチンでないもの」のどちらかを2回投与し、発症者や重症者の発生頻度を比較した実験では、ワクチンを接種したグループではワクチンでないものを接種したグループよりも約70~95%発症者が少なかったと報告されています。

しかしネットを簡単に調べるだけで新型コロナウイルスが変異するからワクチンには効果がないとか、ワクチンには怖い副作用があるといった情報とも出会います。

一体何を信じればいいのか、すべての情報に疑いの目を向けつつも自分でしっかりと判断する必要があります。

そこで本日は「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」という本を紹介し、基本的な新型コロナとワクチンの知識をインプットするとともに、今の日本のコロナ報道に潜む罠についても見ていけたらと思います。

本日紹介する内容は以下の3つです。

第1章 新型コロナウイルスについて現状確実に言えること

第2章 ワクチン

第3章 他の国に実験させてその成果だけいただくのはありか

ぜひ最後までしっかりと見ていってください。

それでは早速参りましょう。

第1章 新型コロナウイルスについて現状確実に言えること

まずコロナウイルスというものは何なのかからお話ししたいと思います。

よく使われるCOVID-19。

新型コロナウイルス感染症というのはCOVID-19という病気の名前なんです。

勘違いされがちですがウイルスの名前ではありません。

またCOVIDとはコロナウイルスディシーズの略です。

そこに2019の19がついて、2019年に発生したコロナウイルスによる疾患という意味で
COVID-19と呼ばれています。

そして今回のコロナウイルスは名前の通りウイルスなんですが、ウイルスは生物と言えるか微妙なラインのものだという認識をまず持っておきましょう。

ウイルスが生物だと言えない理由は細胞を持たないからなんですね。

人間をはじめとするいわゆる生物っていうのは膜で囲われた細胞でできていて、細胞の中で生きるために必要なエネルギーを作ったり、遺伝子をコピーして増殖したりするんですが、ウイルスにはそういった基本機能がかけているんです。

じゃあウイルスはどうやって増えるのか。

実はウイルスは人の細胞を乗っ取って増えるんです。

ウイルスはいわば遺伝子とその入れ物だけの存在なんです。

だから単独で増えることはできません。

その代わり別の生物の細胞に侵入し、その増殖機能を乗っ取って自分の遺伝子のコピーを増やすわけです。

さてウイルスが細胞を持たないから生物ではないという話。

人の増殖機能を乗っ取って増殖していくという話はご理解いただけたでしょうか。

ここからはコロナウイルスについてもう少し見ていきたいと思います。

コロナウイルスというのはいわゆる風邪を起こすウイルスの一つです。

風邪を起こすウイルスには、ライノウイルスやヒトメタニウムウイルスなど他にもいっぱい存在し、ウイルス以外の原因による風邪もあるんです。

そして普通の風邪のうち10%から35%はコロナが引き起こしていたと思われます。

つまり言ってしまえば非常にそこら中にいるウイルスがコロナウイルスなんです。

コロナウイルスにはこれまで判明していただけで6つの種類がありまして、そのうち4種類が風邪の主な原因になります。

その4種類とは別に2種類、サーズとマーズ、この2つの病気の原因となるウイルスがあるんです。

さて最初にCOVID-19はウイルスの名前ではないという話をしましたが、今回の新型コロナウイルスの名前はサーズコロナウイルス2と言います。

サーズを起こすコロナウイルスによく似ていたことから命名されたわけです。

コロナウイルスの中で7番目に見つかった人に感染するウイルスになります。

このサーズのウイルスとの類似性の高さが新型コロナ攻略の鍵になるかもしれないということになります。

サーズは2002年に発見されて2003年に大流行となりました。

中国から流行して複数の国に広がりましたが日本には一切入ってきませんでした。

サーズは致死率がおよそ10%もあったんです。

今の新型コロナウイルスは致死率が2%くらいです。

サーズとCOVID-19では大きな差があると言えます。

重大な感染症でしたが、実は8ヶ月間で収束して完全にこの世の中から消えました。

MARSはヒトコブラクダ由来のコロナウイルスが起こす感染症で、2012年に発見され韓国で一時流行しました。

今でも中東でポロポロ流行っていまして、致死率が35%くらいあります。

10人かかれば4人が死んでしまうという恐ろしい病気です。

このウイルスもサーズコロナウイルス2と少し似ているんですけど、やはりサーズコロナウイルスの方がずっと類似性が高いと言えます。

さてここまでで新型コロナウイルスの名前はサーズコロナウイルス2であり、サーズと非常に似ているというところまでお分かりいただけたかと思います。

次に新型コロナウイルスとよく比較されるインフルエンザと比べて、新型コロナウイルスについて感染のしやすさと死率を見ていきたいと思います。

まずよくニュースなどでも目にする基本再生産数と実行再生産数についての理解が必要です。

基本再生産数は免疫がない、何も対策が講じられていない状態での1人の感染者が何人に移してしまうかという数値です。

実行再生産数は免疫やワクチン、あるいは外出規制などの対応策が取られている現状で
1人の感染者が何人に移してしまうかという数値です。

実行再生産数の場合は取り巻く状況によって変わってきてしまいますので、ここでは基本再生産数で比べたいと思います。

基本再生産数は季節性インフルエンザで1から3程度、新型コロナウイルスでは2前後と言われています。

つまりいわゆる感染力はインフルエンザも新型コロナもあまり差がないということになります。

しかし死率が大きく違うんです。

いきなり結論から申し上げるなら、新型コロナの死率はインフルエンザの100倍あるんですね。

そもそも死率にはCFRとIFRがあります。

CFRは致命割合のことで、その感染症だと確定診断が出た患者の方の中での亡くなられた方の比率です。

もう一つはIFRで、これは感染致命割合といって確定診断は出ていないけれど感染したと思われる人を分母にとったものです。

もちろん正確な感染者数はわからないので、推定したものになります。

これは何とかの感染症だと確定診断が出せる国は、多くは先進国であり、医療体制が整わず検査が進まない国もある中で、医療体制の違いを吸収して死率を検討するためにIFRが使われるんです。

しかしこのCFRとIFRは大きく数値が変わってくるので、混同してしまうと本当の新型コロナウイルスの怖さが分かりにくくなってしまいます。

IFRは確定診断は出ていないけれど、感染したと思われる人を分母にとったものなので
分母が大きくなりがちで、値がかなり小さくなってしまうんです。

例えば新型コロナウイルスのCFRは2%程度、IFRは0.657%と言われています。

致死率2%と致死率0.657%では印象が全然違いますよね。

ですから比較が大切になってきます。

季節性インフルエンザの致死率は、よく世界的には0.1%未満と言われていますが、これは医療機関が未整備の国も含めて、世界全体で考えるとこのくらいだろうという推定値
、つまりIFRなんです。

そこで日本のインフルエンザに関してCFRを調べると、CFRは0.02から0.03%というデータがあります。

つまりCFRで比べると分かりますが、新型コロナが約2%なのにインフルは約0.02%。

致死率が100倍近く違うということが分かります。

さらにインフルエンザにはワクチンもありますし、症状が多くの人に出ることから感染者の発見も比較的容易なんです。

一方で新型コロナウイルスは自覚症状がない場合もあり、診断隔離が難しいということもあって、インフルエンザと同じような対策を取っているだけでは感染が広まってしまう危険性があるんです。

感染が一気に広がれば、その大半が軽症者だとしても必ず出てくる重症者も確実に増えます。

結果として医療機関が対応できる限界を超え、診療ができなくなれば死者の絶対数も増えてしまう。

だからこそ慎重に対策を進める必要があるんです。

第一章をまとめておきましょう。

 

ポイント1

ウイルスは細胞を持たないから生物ではなく生物の増殖機能を乗っ取って増殖していく

ポイント2

新型コロナウイルスの名前はSARSコロナウイルス2であり、SARSと非常に似ている

ポイント3

新型コロナウイルスは、ちょっと怖いインフルエンザ程度の話ではなく、慎重に対策を進めていくことが大切

 

まず基本的な新型コロナウイルスの知識として、ここまでを抑えて次に進んでいきましょう。

 

第2章 ワクチン

マスクだったり密を避けたりと今現在の私たちの飛沫や接触感染を気にし続ける習慣はいつまで続けなくてはいけないのでしょうか。

それは有効なワクチンが完成して、予防接種によって集団免疫が獲得できた時といえます。

しかしワクチンさえできればもう心配ないんだと喜ぶ前に慎重になる必要もあるんです。

実は研究が猛烈に進む反作用で、研究者プロの間でも玉石混合の情報があふれかえっています。

いわゆるインフォデミックと呼ばれる、誤った情報の拡散による社会的被害の発生も起きているんです。

ワクチンの開発自体もアウトブレイクパラダイムという超速スキームで進められていて、動物実験の結果が出る前に人間に投与したり、投与する要領を安全性と効果の見定めのために、段階的に増やしていくところをすっ飛ばしたりしているんです。

5年から6年かかるところ1年以内でやろうとすれば、倫理観安全性がトレードオフにならざるを得ません。

ワクチンは新型コロナ対策の決定版であることに間違いはないんです。

しかしもしもワクチンに何らかの問題があった場合、期待が高い分失望が引き起こす反動は間違いなくものすごいことになるんです。

日本では今後別の病気を含めたワクチン接種が進まなくなる可能性だってあるんです。

国民の過剰反応でワクチン接種が取りやめになるというケースも実際に存在しています。

しっかりと情報を判断できる目を養うこと、それが第一に大切なんです。

そもそもワクチンは感染する前に接種して、人から人への感染を防止するのが最大の目的です。

感染した際に症状を軽く抑える効果も期待できます。

つまり簡単にワクチンって何のためのものかって言ったら、人の体に特定のウイルスに対する免疫をつけさせるための手段と言えるんです。

そのために一度体にウイルスを感染させ、もう一度同じウイルスが体の中にやってきた時のために備えさせるというのが、その簡単な方法なんですが、このワクチンにもたくさんの種類があるんです。

まず生ワクチン。

この生ワクチンなんですが、これはウイルス、病原性を弱毒化して、弱った形で体の中に入れるという方法なんですね。

この生ワクチンは接種後に得られる免疫が強固で、自然感染による強毒な病原体の感染を防ぐことができますが、ウイルスや細菌が体内で増殖するので、接種後しばらくして発熱や発疹など、その病気の症状が軽く出てくるというデメリットがあります。

そのデメリットを解消したのが不活化ワクチン。

これはウイルスをホルマリンとかにつけて殺しちゃって体内で増えないようにする。

その成分を綺麗に生成して成分だけを打つというものです。

このように死んだウイルスを体に打ち込んでも、実際に感染病気を防げることが分かってきたんですが、不活化ワクチンでは実際に体に感染が起こるわけではないので免疫系の反応が若干弱いんです。

つまり反応が薄かったり、効果が長く続かないことも分かってきたんです。

例えば3年ぐらいは続くんだけど、4年後にはまた感染してしまう可能性がある。

これは何が理由なのかという研究が済み、だったら免疫系の刺激を強く与えてあげればいいんじゃないかという発想で、アジュバントというものが考えられました。

アジュバントとはワクチンの成分と同時に打ち込んで、免疫系を刺激してあげるものです。

言ってしまえば、「大変だ、これは本当に感染した」と勘違いさせるようなものだと言えます。

これで効果が得られるということになり、世界的なワクチンの主流はこの不活化ワクチンということになってきています。

しかし不活化ワクチンというのは、ウイルスを増やさなければ作れないワクチンです。

例えばインフルエンザウイルスのワクチンは、まず鳥の卵にインフルエンザウイルスを入れ、わーっと増やしていきます。

そこからウイルスの粒子を取り出してきて、ホルマリンなどで殺して生成して打っているんです。

今でもこれでやっています。

実際に現場で使われているワクチンも、ほとんどが不活化ワクチンなのですが、量産と効果に限界があると言えるんです。

そしてその後70年代以降のバイオテクノロジーの急速な発達が、新たなワクチンを生み出します。

ウイルスを増やさなくても、ウイルスの成分を一つだけ人工的に作って打ってみたらどうだろう、という発想が出てくるわけです。

これが組み替えワクチンと言われるものです。

これを人の体に打ち込んだら、ちゃんと免疫ができることが分かりました。

ただし不活化ワクチンと全く同じ理由で刺激が弱い。

なのでアジュバントだったり接種スケジュールなど、方法論がどんどん発達していきました。

ここまでがワクチンとしてはオーソドックスなワクチン三兄弟です。

しかし新型コロナ用のワクチンは、この3つのワクチンではない、全く新しいワクチンを使用しているんです。

これまで紹介した3つのワクチンは、ウイルスの全部や一部を用意して体に入れていたわけなんですが、ところがウイルスの成分のタンパク質を人の体の中で作らせてもいいんじゃないか、という発想が現れたんです。

ウイルスの一部のタンパク質の設計図に当たるものを打ち込んで、人の体内で作らせて免疫系を刺激しようという考えなんですが、つまり第一章でウイルスが人間の増殖機能を乗っ取って増えるという話をしました。

この細胞増殖機能を使って、ウイルスの一部のタンパク質だけを増やし、免疫系を刺激しようということなんですね。

この方法のメリットは製造が比較的簡単、管理が比較的容易、コストが安い、量産しやすい、流通もさせやすくなるというところにあります。

最初は自己複製能力と増殖力を失わせたウイルスに設計図を持たせて、細胞の増殖機能のところまで運ばせていたんですが、技術進歩によりわざわざウイルスに持たせなくても、体内の目的地に設計図を直接届けることができるような方法が見つかってきました。

そうした結果、ウイルスに設計図を持たせて、体の中に打ち込む形のワクチンから設計図を直接打ち込むワクチンが生まれたんです。

先ほどから設計図設計図と言っていますが、その設計図こそがDNAやRNAなんです。

これが今ニュースで話題になっている、DNAワクチンやmRNAワクチンと呼ばれるものです。

遺伝子の設計図であるDNAだとか、DNAを転写して具体的な指示書や命令書みたいに書き換えたRNAを、まとめて核酸と言います。

よってこれらをまとめて拡散ワクチンと呼ぶわけです。

拡散ワクチンは、人間の体のタンパク質製造システムを使ってウイルスの成分を作ろうという点で、ウイルスやその一部を外から打ち込もうとする生ワクチンや復活化ワクチン、そして成分ワクチンのワクチン三兄弟とは考え方が大きく違うと言えます。

そしてこの拡散ワクチンは、コロナ禍が起きるまで人用の医薬品として承認されたことがなかったテクノロジーのワクチンなんです。

遺伝子治療でも同様の技術が使われますが、それは最初に説明したウイルスに設計図を持たせる、いわゆるウイルスベクターを使ったものなんです。

核酸だけを打ち込む治療は、今回のこのコロナウイルス核酸ワクチンが人では初の承認になるということです。

ここが重要なポイントと言えます。

核酸ワクチンは動物実験ではうまくいっていて、しかも理論上はうまくいくであろうこともよくわかっているんです。

だけど人で承認されたものが販売されたことがないから、実施上の問題点の洗い出しは
全然これからの話なんです。

コロナ流行前の2019年秋頃までに、核酸ワクチンについてのレビューがいくつも出ていまして、長い時間がかかるだろうけどこういうワクチンもそのうち実現化されるよね、とか、明るい未来がそのうちやってくるよね、とかでも、実現には10年か20年はかかるよね、という内容だったんです。

しかし新型コロナがやってきたことで状況は一変しました。

そもそもmRNAワクチンやDNAワクチンを人向けに作ってみようという試みは、感染症のワクチンとしてはSARSやMARS向けに行われてはいたんです。

しかし様々な理由で開発がストップしていたんですね。

それがこの新型コロナワクチンの流行が起こった時に、これはSARSコロナウイルスとそっくりなウイルスだから、今まで開発していた技術が応用できるぜということで、ワクチンの研究者や医薬品の企業が色めきだったわけです。

今回のワクチンの開発競争は、こんな状況下で始まりました。

新しい技術でSARS、MARS対応を考えていたRNA、DNAおよびウイルスベクター関連の研究所や会社がスタートダッシュをかけていて、目立つのはそういうところばかりなんです。

ワクチンの開発レース、特に拡散ワクチンの場合は、どこの国が最初にワクチンを開発するかという、科学大国ぶりを見せつける効果を狙っているところもあるように思います。

一方で不活化ワクチンや成分ワクチンも開発が進められてはいるんです。

テクノロジーの波に乗っていない分、遅いということで報道があまりされていない、みんなも注目してくれないということがあるんですが、こっちは安全性や副反応については、経験から概ね予測ができるものなんです。

こちらが販売されるのは、2021年の夏から秋以降になると思われます。

まとめますと、この新型コロナで最初に出てくるワクチンっていうのは、核酸ワクチンと呼ばれるものだということなんです。

そして拡散ワクチンの第一の問題点としては、核酸だけを打ち込む治療はこの核酸ワクチンが人では初の承認になるということです。

ワクチンが作られ後は打つだけなんですが、人でどうなるかは打ってみるまでわからない、広く試されていないテクノロジーに業界も全世界も前のめりになっている、最先端のエッジに全速力で突っ込んでいるという構図になってしまっているんです。

メリットは

  • 大量生産などが簡単である
  • テクノロジーとして原理はよくわかってきている

といかにも科学の進歩という面があるんです。

デメリットは安全性も効果もまだまだこれからだということなんですね。

はっきり言ってしまえば、これは新規の大規模な社会的人体実験と言えます。

社会がそれを求めているのだからと、やむを得ないという部分はもちろんあるんです。

しかし科学の視点からいけば、本来20年かけてもおかしくないくらいの検証を思い切りすっ飛ばしているという問題はしっかりと認識しておく必要があります。

ワクチンを開発している会社が、いわずもがなの「安全性と個人の健康を最優先する」ということを、あえて声明として出したぐらいイケイケどんどんになってしまっているんです。

しかし、だからと言って、この新しい技術のワクチンをただ怖がるというのもまた違います。

楽観的に考えることができる面としては、人に打った試験の結果からは人の体においても免疫がちゃんと反応するということが確認されたということです。

ファイザーとバイオンテックが、開発中のmRNAワクチンの大規模実験で実際に効果が高かったと発表しています。

一方、安全性についてはあまり報道されてはいませんが有害事象は出てきています。

発熱頭痛などを含めると相当な数出ています。

普通だったらワクチンの治験が停止するぐらいのものも出ています。

これが緊急事態ということもあり、激甘な基準になっているところがあるんです。

またADEが起こってしまう可能性も指摘されています。

ADEとはウイルスに抗体がくっつくことで感染や症状が促進される現象のことで、ワクチンを打つとそのウイルスに感染した時に、かえって重症化してしまうという逆効果が見られるということなんです。

これは動物実験段階では、SARSのワクチンでも起こっていたんです。

第1章で説明した通り、新型コロナはSARSとすごく似ているウイルスなので、ADEが起こってしまう可能性も指摘されているんです。

今のところ新型コロナワクチンの動物実験では観測されていないんですけれども、半端な抗体ができるとそういうことが起こり得るので、ちゃんと調べていく必要があると言えます。

また長期的な予後がわからないというのも懸念材料です。

今までのワクチンというのは子供の時に打って、寿命を全うするまで問題なく生きてきた人がいくらでもいるわけです。

だから実質的に長期的な結果が実証できているんです。

ところが今回の拡散ワクチンについては、今回の知見までに打った人がほとんどいないわけです。

打って10年後に起こるような副反応があるかもしれない。

そういうことまで含めると、実は安全性にはそれなりの懸念を持たなければいけない
ということがわかります。

長くなりましたので、ここで一旦区切って第2章をまとめておきましょう。

 

ポイント1

新型コロナウイルスに使われているワクチンは核酸ワクチンという、これまでのワクチンとは違う、全く新しいワクチンであるということ

ポイント2

核酸ワクチンのメリットは大量生産などが簡単である、テクノロジーとして原理はよくわかってきている、ということ。

デメリットは安全性も効果もこれからだということ。

ポイント3

懸念材料をしっかりと把握することが大前提として大切であるということ。

メリットデメリットをしっかりと理解する、まずはそこから始めていきましょう。

 

第3章 他の国に実験させてその成果だけいただくというのはありか

ワクチンに関する倫理問題として、結局感染を防げるかどうかというのは実験でワクチンを打って感染させてみないとわからないということが挙げられます。

これを今開始したり視野に入れているのがアメリカとイギリスです。

チャレンジテストというやつです。

アメリカではプランDなどと言っていますが、つまり人にワクチンを打って、しばらくして新型コロナをかけ、感染するかどうかを試します。

効けば感染しないか、しても、重症化に陥らずに済むというわけです。

もちろん参加者にお金は出しますし、参加希望者が殺到しているという現実があります。

さらに中国は治験を南米などでやると言っています。

つまり、ここには人権問題と地域的な倫理問題まで孕む大きな問題が実は横たわっているんです。

それに私たち日本人が金だけ出して乗っかっていいかということを真剣に考える必要があるんです。

政治の駆け引きでできたとしても、それをどう許容するかというのは、実は隠された倫理問題と言えるんです。

つまり核酸ワクチンは、科学的達成度としては楽観的になれるところが出てきた、ただし、リスクや社会の需要については懸念されるところも残る、ということなんです。

またワクチンを接種しても意味がないのでは、という情報を目にした方も多いかもしれません。

新型コロナから回復した患者がまた罹患してしまったというニュースを何度か見ましたよね。

その点に関しては、生活していて新型コロナに感染し、ついた免疫が持つ持たないという話と、ワクチンでついた免疫が持つ持たないという話を分けて考える必要があると言います。

ワクチンでも自然感染でも、ついた免疫がどのくらいの間持つかというのは研究する前は事前に全く予測することができないんです。

これはあらゆる病気についてもそうです。

例えば麻疹などのワクチンによる免疫は、ほとんど一生続きます。

一方でインフルエンザのワクチンでできる免疫は数ヶ月で消えてしまいます。

なぜなのか、これは分析物学的にまだ全くと言っていいほど解明されていないんです。

今回のコロナの自然感染では、3ヶ月くらいすると免疫のバロメーターが一部落ちてくる。

具体的に言うと血液の中の抗体の値が下がってくるということが分かっているんです。

それは事実。

そしてワクチンでも同じことが起こるかどうかは全く別問題として考えておく必要があります。

これについては他国でのワクチン接種の効果などの報道を見ながら判断していくしかないと言えます。

また、もちろんワクチンにはリスクがあるということも知っておく必要があります。

副反応が出る人も当然ながら存在します。

どれだけワクチンの有効性が高かったとしても、仮に副反応で死者が出てしまった場合はワクチン否定派の人が多数出てくることが予想されます。

そういった際にも、しっかりと情報を自分の目で見定める。

その姿勢を持ち続ける必要があります。

リスクがあるということをしっかりと認識した上で、ワクチンについて考えることが大切だと言えます。

第3章をまとめておきましょう。

 

ポイント1

ワクチンに関する倫理問題として、結局感染を防げるかどうかというのは実験でワクチンを打って感染させてみないと分からないということがある。

ポイント2

ワクチンにはリスクがあり、副反応が出る人も当然ながら存在する。

ポイント3

核酸ワクチンは科学的達成度としては楽観的になれるところが出てきた。

一方でリスクや社会の需要については懸念されるところも残る。

 

いかがだったでしょうか。

最後に著者の峰先生の情報への向き合い方をまとめさせていただき、この動画の締めとさせていただきたいと思います。

今回のコロナウイルスの流行でもお分かりいただけたように、流行に乗じて多くの専門家が出てきました。

コロナ関連書籍も、この本を含めたくさん出版されています。

中には俺様理論、独自理論、決めつけなどが多かったり、トンデモと言っていい内容の本もあります。

概ねまともな本に重大な間違いが混じっていることもあれば、内容がもう陳腐化してしまったというものもあります。

そういったところから出てくる、本当に様々な情報を簡単に信じてしまって良いのか、そもそも自分はどのようにして信じたり、支持したりすることをしているのか、そういう前提、根本、基本的なところから自分自身を見つめ直し、落ち着いて考えることが何より大事なんです。

例えば日本における公的な対策は、専門家会議による検討発信もあり、世界的に見てもかなりまともな提言を多く受けたものになっています。

そういう意味においても、まずは公的な情報をしっかりと知ること、検討することが重要です。

皆さんは内閣府内閣官房厚労省文化会などが発信する情報源であるウェブサイトを直接見て、読んで、検討したことがあるでしょうか。

恐らく、したことがあるというのは少数派の人だと思います。

ならばメディアはそういった公的情報を色眼鏡なく、過剰なカットなく、十分な分量で、正しく繰り返し、わかりやすく伝えているでしょうか。

そうと言えないと思います。

公的な情報も、もちろん間違っていることはあります。

しかし多くの専門家、多くの人の目が通った情報を、発信主体を明確にし、自己利益の目的なく発信しているわけですから、情報を集め、知り、検討する価値がある場合がほとんどです。

よくある独自情報というものは、どちらかというと間違っていることが多いですし、信じてしまうのはリスクが高い場合が多いんです。

センセーショナルさやキャッチーさを狙ったメディアの情報や、信者獲得や持論の御宣託をしたい専門家による情報が目立っているのも事実です。

専門家だからと権威で信じること、テレビが言っているのだからと無病に前提にすること、新聞だしと思考停止で間に受けること、すべて非常に危ういと言えます。

確実で絶対な情報ソースなんてないんです。

それは公的情報も含めてです。

簡単に手軽に手に入り、正しいことが保障されている。そんな情報はないんです。

90%正しいことを言っている人でも、間違いが入ることも当然あるんです。

感染症などの医療医学のプロである医師や研究者が書いた論文ならば、と思うかもしれませんが、それもダメなんです。

論文にもいくらでも間違いはありますし、昨今、査読前のプレプリントや、それ以前のプレリリースなど、科学的にはゆるゆるでどうしようもない情報も散々発信されているんです。

権威性などは専門性を元にしても全く信用の根拠にならない時代なんです。

公的情報も含め、複数の情報源からの情報を集めて検討し、そして妥当なラインを知っていく。

そして咀嚼して行動していく、そういうことを丁寧に根気強く、それぞれが継続して行っていく、これが一番大切なんです。

COVID-19対策として、基本的に妥当な情報はもう十分に出ていると言っていいでしょう。

対策として3密を避ける、マスク、距離をしっかり、手を洗うなど、基本的な対策が重要であり、これらが守られないところから感染が拡大しているということが実際に多いんです。

淡々と基本的な予防行動をとっていくことこそ必要十分な行動なんです。

魔法の弾丸も水晶玉もありません。

特効薬が効く、特定の食べ物が効く、うがい薬がなどなど、これだけで一発解決という便利なものはないんです。

知るべきことを知り、正しく恐れることができるように、この困難な時期を乗り切っていくことができるよう、みんなで頑張ってまいりましょう。

ここまで長らくご清聴ありがとうございました。

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また次の動画でお会いできることを楽しみにしています。

それではさようなら。