文字起こし:【ベストセラー】「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

www.youtube.com

皆さん、どうもこんにちは。

本要約チャンネルのタケミです。

今回は西剛志さんが書かれた「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」を解説していきたいと思います。

とても素晴らしい本でしたので概要欄のリンクから、ぜひ一度本書を手に取っていただけると嬉しいです。

それでは早速楽しみながら本書の内容に一緒に切り込んでいきましょう。

本日のお品書きは次の通りです。

  • 1限で、あなたの今の脳の老化度を一瞬で診断する方法について
  • 2限で、老人脳にならない絶対に持つべきマインド3選について
  • 3限で、80歳でも脳が老化しない人がやっていること3選について

解説していきたいと思います。

それでは早速1限の「あなたの今の脳の老化動 一瞬で診断する方法」から解説をスタートしていきましょう。

さて本書のテーマはいくつになっても脳が若いままの人と老人脳になる人の差はどこにあるのかということなんです。

例えば皆さんも次のような状況に出くわすことがあるでしょう。

スーパーで買い物をしていた時のことです。

レジの列の前から「なんでレジ袋に金を払わなくてはいけないんだ!」とどなり声が聞こえてきました。70代ぐらいの男性。

店長まで出てきて懸命に説明しますが理解できないようで同じ主張を繰り返すばかり。

そして突然お金を投げつけて「もういい!」と怒鳴りながら、すごい勢いで店から出ていった。

さていかがでしょうか。

皆さんの身の回りにもこういう人がいるかと思います。

あるいは、あなた自身がこういった行動をとってしまっている可能性だってありえるんです。

他人事だと笑っていられないんです。

では、なぜそういう行動になってしまう人がいるのか、それが本書のテーマです。

著者はこのような人の脳を老人脳と呼んでいます。

周りが気にならなくなる、記憶が曖昧になる、同じ主張を繰り返す、感情的になる、年を取るにつれてそういった傾向になる人がかなりいるんです。

実はこういう行動を知らず知らずのうちにとってしまうのは脳の老化現象の一種であり 、著者はこれを老人脳と呼んでいます。

一方で、80代や90代になってもどんどん新しいことに挑戦し、元気に前向きに若々しく生きている、そういう人はスーパーエイジャーと呼ばれています。

スーパーエイジャーと老人脳になる人の差は一体どこにあるのか。

それが脳科学者として長年活動している著者がこの本に込めたテーマです。

著者は脳科学者として人間の脳が生活スタイルや習慣でどう変わるのか、成果を上げる人と上げられない人にどういう差があるのかなど、多岐に渡る脳の研究をしてこられた人物です。

その結果、分かってきたことは先ほど言ったような老人脳は肯定的なものであり、日々の様々な習慣の積み重ねによって変えることができるということ、そして習慣を変えれば老人脳を遠ざけることができるということです。

皆さんご存知の通り、私たちの寿命は確実に伸び続けており、人生100年時代がもうすぐそこまで迫っています。

そんな中で考えなくてはいけないのは、人生は一度きりであるということ、そして人生のラストまでできる限り全力投球で生きるためには脳の老化を防ぎ、いつまでも健康で鮮明な脳でいることです。

何もしなければ年を取るにつれ脳の老化は進みます。

ですが最新研究で心強いことがわかっています。

それは年を取っていくことには抗えない、でも脳はいつまでも若々しく保てるということ。

これが科学の最終結論であります。

どうでしょうか、この事実に勇気づけられる人もたくさんいるのではないでしょうか。

まずはね、肯定的な工夫次第で脳はいつまでも若く保てるんだという風に事実を知りましょう。

その上で今回の動画では、あなたが老人脳に陥らないための様々な方法をご紹介していきますので、気に入ったものを一つでも多く日常生活に取り入れていただければ、あなたもスーパーエイジャーの仲間入りを果たすことができるでしょう。

では具体的な方法論を紹介する前に、その前提となる重要な知識を紹介しておきます。

それは自分ではなかなか脳の老化に気づくことができないということ、そしてあなたの脳の老化度が今すぐわかる方法についてです。

まずは脳の老化に気づくのは難しいというお話から始めましょう。

私たちの脳は通常30代から少しずつ萎縮が始まり、60代半ばになるとMRI検査の画像を見てすぐわかるレベルの明らかな萎縮が起きます。

そのまま何の対策もせずにいると脳の老化、すなわち老人脳になっていくんです。

老人脳になってしまうと新しいことをするのが億劫になる、物忘れが多くなる、無配慮になる、ミスが多くなる、耳が聞こえなくなる、などの症状が現れるようになります。

私たちの脳の情報処理能力は18歳がピークで、以後はだんだんと下がっていきます。

ですから情報処理能力を発揮するような仕事は脳科学的に見れば若い人の方が向いているということになります。

このように言うとがっかりする人もいるかもしれませんが、一方で50代以降の人たちに朗報があります。

なんと50代以降でも伸びる能力があるんです。

それは語彙力です。

語彙力のピークはなんと67歳なんです。

こうした言葉の力など、年齢とともに蓄積されていくものを結晶性知能と呼び、その中でも語彙力はダントツで伸びていく能力なんです。

また、生きる上で非常に重要な相手の気持ちを読む能力はどうでしょうか。

この能力は10代以下の人が低く、そして20代になって急激に伸び、ピークは48歳です。

それ以降はぐんと落ちていき、50代60代とどんどん下がっていきます。

相手の気持ちを読む能力が衰え、50代ぐらいからだんだん周りのことを気にしなくなる人がいます。

別に悪気があってそうなるのではなくて、脳の能力が落ちていくことで自然とそうなるんです。

こうした傾向は着るものにも影響し、若い頃は近所のコンビニに行くのもちゃんとした服で行っていたのが、50代60代になると着替えるのも面倒になり、家着のまま外出したり寝巻きのまま行ったり、どんどん人目が気にならなくなるんです。

そして相手の気持ちを読む能力がさらに衰えていくと、いわゆる失礼な老人、キレる老人になっていくこともあります。

家族に横暴な態度を取ったり、先ほど紹介したようにお店で店員さんに乱暴な言葉を使ったり、自分の思い通りにならないことにキレるようになったりします。

ですから48歳を超えたら自分が老害にならないように、相手の気持ちをしっかり考えることに意識を向けていく必要があるんだと覚えておいてほしいです。

しかし、この人の気持ちを読む能力は人によって触れ幅が大きいということもわかっています。

例えば40代でピークになる人もいれば、そのピークが70代80代まで持続する人もいます。

この差は一体何なのでしょうか。

ピークを長く保てる人は老人脳にならないために脳の老化を緩やかにしたり、積極的に若返らせる工夫をしているんです。

何もしないと自然に脳が老化しますが、うまく工夫すると効果が出てくるんです。

この人の気持ちを読む力のピークが人によって大きく異なるというのは、私たちも納得できる話だと思います。

頑固な老人、切れやすい老人がいる一方で、いつもニコニコ笑顔で温厚で優しい老人の方もいますよね。

なんで同じ老人なのにこんなに人によって違うんだとびっくりするぐらい、世の中には2種類の老人がいます。

それは老人脳になっているかどうかの違いが大きかったわけなんですね。

確かによく考えてみれば多くの人と積極的に関わって活動的な老人はいつも元気でニコニコ笑顔でいるイメージがありますね。

反対に家に籠って外出をあまりしなかったり、人とあまり関わっていなかったり、不健康な生活習慣を送っている老人は、なんとなく頑固とか切れやすいといったイメージがありますよね。

脳を若々しく保つような生活習慣を送っている老人は、人の気持ちを読む力がいつまでも衰えず、多くの人に囲まれ、満足した老後を送ることができる。

一方で老人脳を加速させるような悪い習慣を続けている人は、どんどん頑固になっていき、切れやすくなり、人が遠ざかっていき、孤独な老後を送ってしまう。

このような未来が想像できます。

皆さんはどちらの老人になりたいでしょうか。

そしてどちらの老人と関わりたいと思うでしょうか。

答えは言うまでもありませんよね。

ぜひ今回の動画を通して、脳をいつまでも若々しく保つようにしましょう。

さて、ここまで自分では脳の老化になかなか気づけないんだよと、そして年を取ると私たちの脳がどのように変わっていくのかを見てきました。

お次は具体的な脳を若がらせる方法をお伝えする前に、あなたの現状を把握しておきましょう。

あなたの脳の老化度がすぐにわかる方法をお伝えし、今のあなたの脳の老化度を測って
いただきたいと思います。

その名は「片足立ち診断法」です。

やり方は非常に簡単で、その場で立ち上がり、目を閉じた状態で片足立ちをしてください。

何秒間片足で立っていられるかを測ってください。
たったこれだけで、あなたの脳の老化度を診断することができます。

どうでしょうか、何秒できましたか。

この動画を見終わった後にでもぜひやってみてください。

目安は30秒です。

目を閉じて30秒以上、片足で立っていられれば、脳はまだまだ若い状態です。

逆に30秒未満の人は老人脳が進んでおります。

目を開けたまま片足立ちをした場合は長くできる人でも、目を閉じた途端にできなくなる人もいます。

こういう人も残念ながら老人脳が進んでいると著者は言います。

バランス感覚が脳の状態と比例しているからです。

そして今、目を閉じて30秒以上立っていられなかったとしても、30秒以上立てるように
レーニングをしていくことであなたの脳を鍛えることができます。

目を閉じて30秒以上立てるようになるまで、毎日何回かトレーニングしてみてください。

するとだんだん慣れていき、片足で立てる時間が長くなっていくはずです。

実はこれは、他でもない脳を若々しく保つ方法の一つなんです。

片足立ちの練習は短時間でも効果が期待できます。

バランス能力は生活上とても大切な能力で、自立して生活を送れるかどうかにも影響してきます。

ある研究ではバランス能力の高い人は、14年後も自立した生活を送るスキルが高いという結果が出ています。

また片足立ちは転倒を防止する効果もあります。

片足立ちができるようになれば想像以上の健康効果が得られますので、ちょっとずつ練習してみると良いでしょう。

ではここまでの内容を踏まえて、2限以降で具体的に脳をいつまでも若々しく保ち、老人脳にならないための様々な具体的な方法論をお伝えしていきたいと思います。

その前に、1限の内容をしっかりとまとめておきましょう。重要な内容でした。

 

ポイント1

最新研究で、年を取っていくことには抗えないが、脳はいつまでも若々しく保てるということが分かっている。

脳を若々しく保つ習慣を一つでも多く取り入れることで、脳はいつまでも若々しく保つことができる。

ポイント2

自分ではなかなか脳の老化に気づくことができないが、脳は通常、30代から少しずつ萎縮が始まり、60代半ばになると明らかな萎縮が起き、放置しているとどんどん老人脳になっていく。

特に生きる上で重要な「相手の気持ちを読む能力」はピークが48歳で、50代60代以降はぐんと落ちていく。

そうなると周りのことを気にしなくなったり、失礼な老人、キレる老人になっていく。

しかし積極的に脳を若返らせる工夫をすることで、人の気持ちを読む力を長くキープすることができる。

ポイント3

片足立ち診断法で、あなたの今の脳の老化度を診断しよう。

目を閉じて30秒以上片足で立てれば脳はまだまだ若い状態で、逆に30秒未満の人は老人脳が進んでいます。

片足立ちの練習は脳を若々しく保つ方法の一つですから、短時間でもいいので練習しよう。

 

それでは次に2限で老人脳にならない、絶対に持つべきマインド3選について解説していきたいと思います。

さてここからは具体的に脳が老化しないための、老人脳にならないための具体的な方法論をお伝えしていきます。

まずね、皆さんがあまり聞いたことがないであろう、脳が老化しないために絶対に持つべきマインドセットについて解説していきたいと思います。

実はあなたが今どのようなマインドを持っているかによって老化のスピードが変わってしまうんです。

脳を若々しく保つための方法論といえば、多くの人は運動しましょうとか、しっかり頭を使いましょうとか、コミュニケーションをしっかりとりましょうといった脳活のようなものを意識するかもしれませんが、私たちが持っているマインドも非常に大きな影響を及ぼすということをぜひ知っておいてください。

私たちのマインドというのは実際の現実に大きな影響を及ぼしますから、まずはあなたのマインドを変えていきましょう。

というわけで今回ご紹介したい老人脳にならない絶対に持つべきマインドは次の3つです。

 

老人脳にならない絶対に持つべきマインド

  1. 自分は若いと本気で思い込む
  2. いくつになっても欲と生き甲斐を持とうとする
  3. 脳が老化する ネガティブな言葉を使わないようにする


では、それぞれ具体的に一つずつ取り上げて解説していきましょう。

まずは一つ目の老人脳にならない絶対に持つべきマインド「自分は若いと本気で思い込む」について解説していきます。

さてまずはこれがね、老化しないためにめちゃくちゃ重要なマインドになります。

皆さん自分は若いんだと、まだまだ現役なんだと、本気で思い込んでください。

そうすることによって実際に、なんと脳も体も若くなるということがわかっているんです。

だから自分はもう年だからとか、年齢にふさわしい生き方をしなきゃなどと言わず、自分は若い、まだまだ若いんだというマインドを持って生きていくことが超重要なんです。

人はね、マインドから老化していくと言っても過言ではありません。

実際、世間を見渡せば、最近では70代80代でインフルエンサーになる人も多くなりました。

インフルエンサーとは世間に与える影響力の強い人のことですが、今ではSNSなどでフォロワーの多い人もそう呼んでいます。

例えば、面白い写真をインスタグラムにアップしている西本喜美子さんは人気のインフルエンサーです。

西本さんは現在なんと94歳ですが、インスタグラムに様々な面白い写真をアップし、多くの人に支持を受ける人気のインフルエンサーです。

そして西本さんは72歳でカメラを始めたそうです。

72歳からカメラを始め、インフルエンサーになった西本さんを見ていると、新しいことを始めるのは何歳からでも遅くないということがわかり、非常に勇気づけられますよね。

そして西本さんは年齢のことは考えたことがないそうで、自分の年齢を気にしていないんです。

主観年齢という言葉がありますが、例えば85歳であっても自分は50歳と思えばあなたの主観年齢は50歳です。

すると面白いことに、50歳のような行動を取るようになってくるんです。

実際、主観年齢を若くすることは脳の老化を防いでくれます。

韓国の研究で59歳から84歳の被験者68人の主観年齢と脳の状態を分析したところ、主観年齢を実年齢より若いと答えた被験者は灰白質の密度が高かったほか、記憶力も良く、鬱の傾向も低かったということがわかっています。

つまり自分は若いと本気で思い込むだけで実際に脳も体も若くなるということであります。

またハーバード大学は非常に面白い実験を行っています。

70代になる8人が22年前の内装に仕上げた建物の中で5日間共同生活をするという実験です。

内装だけでなく、例えばテレビは1959年当時流行していた白黒テレビを置き、ラジオからは当時人気があった歌が流れてくる、本棚にある雑誌や本も1959年のものを置き、環境そのものを22年前にして5日間暮らしてもらったというわけなんです。

そして22年前の自分になりきるように努力するといったルールを設け、5日間共同生活を送ったところ、驚きの若返り結果が出ました。

具体的に言うと手先の器用さが向上した、姿勢が良くなった、視力がアップした、見た目が若くなった、考え方が柔らかくなった、などなど若返り効果が現れたんです。

つまり自分は若いと思い込んで行動するだけで脳に変化が生まれたということ。

見た目の若さに関しては、合宿に参加する前の写真より、合宿に参加した後の写真の方が、平均で3歳も若いと第三者に判断されました。

5日間で3歳も若いと判断されたわけですから、自分は若いんだというマインドでもっと長い期間過ごせば、さらに若く見られるということが推測されるでしょう。

22年前の自分に戻ったような生活を送って、22年前の自分になりきるように努力した、すなわち主観年齢を22歳若くしたことによって、実際に若返ってしまったということです。

病は気からという言葉があるように、私たちは自分の考えが現実の結果に影響を及ぼすということなんとなくはわかっています。

しかし、これほどまでだったということは知らなかった人も多いのではないでしょうか。

年配の人が若作りをしていると、あの人は年齢も考えず若作りして恥ずかしいなどという人がいますが、体にとっても脳にとっても若返りはいい方向に作用します。

脳内イメージを変化させ、それによって生理的反応にまで影響があり健康状態がより良くなっていくんです。

ですから、いくつになっても若作りをすること、自分は若いんだと思いながら行動すること、これは極めて重要なことなんです。

さらに自分は年をとっているんだというイメージは、なんと死亡リスクまで高めてしまいます。

自分の年齢に対し実年齢よりも8歳から13歳高く感じている人は、死亡リスクや病気リスクが通常より18~35%も高かったそうです。

だから、年をとって私の人生はどんどん悪化しているとか、若い頃に比べて全然幸せじゃないとか、実年齢より老けている、顔が同年代の人に比べて老けているなど、自分は老けているとか、年とともに幸せが減っていると考えている人は、脳の老化ペースが早く、病気リスクや死亡リスクが上がってしまうということです。

ですので今日から皆さんも自分は本気で若いんだと思い込むようにしましょう。

それでは次2つ目の老人脳にならない絶対に持つべきマインド「いくつになっても欲と生きがいを持とうとする」について解説していきます。

さて、お次に持つべきマインドは、何歳になったとしても欲と生きがいを持とうとするというマインドです。

まずは欲から解説していきましょう。

さて皆さんは「欲」というとあまり良いイメージを持っていないかもしれませんが、実は欲というのは脳を若々しく保つために非常に重要なものなんです。

一般的に私たちは年を取るにつれて欲が少なくなっていきます。

最近食べたいと思うものがなくなってきたという食欲の薄れ、異性の興味が薄れてきたという性欲の薄れ、皆さんも最近そんな実感はないでしょうか。

食欲性欲などの生理的欲求は年を取るにつれて全て減っていってしまいます。

なぜならばドーパミンというやる気を生み出す脳内ホルモンが加齢とともに減っていくからです。

ドーパミンが減ると食欲も性欲も低下していきます。

しかし一方で欲があった方が長生きできるという研究があるんです。

例えば食欲のある高齢者の方が長生きする傾向にあり、食が細い高齢者は食欲旺盛な人たちに比べて死亡リスクがなんと2倍以上に高まるということもわかっています。

ですから長生きのためにも欲の原動力となるドーパミンを増やしていただきたいと思うわけです。

そしてドーパミンは簡単な方法で増やせます。

例えば笑顔を作る、好きな音楽を聴く、体を動かす、好きな人の写真を見る、スポーツなどの予想外の嬉しいことが起きることに参加する、新しいことにチャレンジする、こういった習慣がある人はやる気が衰えず脳がいつまでも若い可能性があります。

そして一方で年を取るにつれて、なんと増える欲もあるんです。

それは幸せに対する欲です。

幸せに対する欲と密接に関係しているのがオキシトシンと言われるホルモンです。

オキシトシンは別名「愛情ホルモン」とも呼ばれ、人や動物などと繋がった瞬間に出るホルモンです。

犬や猫を飼っている人、子供と触れ合う機会の多い人はオキシトシンが出て幸福感を感じやすいと言われています。

そして驚くべきことに2022年の最新研究では、加齢とともにオキシトシンの量が減るどころか、むしろ増えるということがわかっています。

ドーパミンは減るがオキシトシンは増えていく、このことからわかるのは、人はいくつになっても幸せを求め、その幸せは繋がりを通して得られるということです。

生理的な欲求が減り、人と繋がることや、人に貢献することを年を取るにつれ求めるようになる。

お金よりも人の役に立ちたい、感謝されたいという気持ちが年齢とともに高まるのはこのためだったんです。

このオキシトシン的な幸せを追求できる人は、老人脳も進行しにくくなると考えられます。

ですから、ぜひいつまでもオキシトシン的な欲に貪欲でありましょう。

では、欲の次は生き甲斐を持つことの重要性について解説します。

これを見ている皆さんには、ぜひとも生き甲斐を持ってほしいんです。

生き甲斐がある人は、ない人に比べ、認知機能が高いということがわかっています。

ですから脳を若々しく保つためには、生き甲斐を持つことも非常に重要なんです。

生き甲斐なんて言ってしまうと大げさに聞こえるかもしれませんが、植物を育てたい、切手を集めたい、ゴルフを極めたい、孫の手助けをしたいなど、本当に何でもOKです。

アイドルを応援するのが生き甲斐だというのならばそれでもいいし、旅行を生き甲斐にするのも良いでしょう。

とにかく、あなたがこれが生き甲斐なんだと思えるのならば何でもいいんです。

生き甲斐は何ですかと聞かれてパッと即答できる人は脳の認知機能が衰えにくい人なんです。

それでは次3つ目の老人脳にならない絶対に持つべきマインド「脳が老化するネガティブな言葉を使わないようにする」について解説していきたいと思います。

さて、お次の絶対に持つべきマインドは、老人脳になるネガティブな言葉を使わないということです。

私たちの使う言葉が私たち自身を作っているとよく言われているように、実は私たちが普段口にする言葉というのは、私たちに多大な影響を及ぼしています。

だから、ぜひ口にする言葉については細心の注意を払っていただきたいと思うんです。

先ほど、自分は若いんだと本気で思い込むことが重要なんだというお話をしました。

そのためにも著者は次の3つのワードを禁止にすることをお勧めしています。

その3つとは

  1. 老けた
  2. 歳を取った
  3. もう若くない

これを3大NGワードにしていきましょう。

そして、さらに気をつけてほしい言葉は、ああ疲れたとか、もう嫌になるとか、そんなことできるわけない、といったネガティブな言葉です。

こういった言葉を皆さん日頃何気なく使っていないでしょうか。

ですが、こうした言葉は脳に悪影響をもたらしてしまいます。

ニューヨーク大学は学生のグループを2つに分けて言葉の羅列で文章を作ってもらうという面白い実験をしています。

一つ目のグループにはグレー、孤独、忘れやすい、退職などの年配者のような言葉を使ってもらう。

そしてもう一つのグループには、のどが渇いた、綺麗な、プライベートなどといった、ニュートラルな言葉で文章を作ってもらったんです。

そしてグループごとに移動してもらったところ、なんと年配者のような言葉を使ったグループのメンバーの歩くスピードが遅くなってしまったということがわかりました。

これは非常に驚きの結果です。

この実験からわかるのは、使った言葉がその後の行動に影響を与えるということなんです。

どういう言葉をあなたが使うかで、無意識のうちに私たちの行動が変わってしまうんです。

だからこそ、どのような言葉を使うのかは極めて重要なんです。

だからこそ皆さんにはマイナスの言葉、ネガティブな言葉を使わないようにしてほしいです。

例えば疲れたといった瞬間、疲れたイメージが脳に出てきます。

その結果、疲れたようなパフォーマンスをしてしまい、本当に疲れた状態になってしまうんです。

実際には、それほど疲れていなくとも、脳が勝手に疲れた状態を作り出してしまうんです。

これは非常に恐ろしいことですよね。

さらに、わからない、難しいといった言葉も脳にとっては危険な言葉の一つなんです。

こういった言葉を使ってしまうと、脳がその気になり、思考をフリーズさせてしまいます。

他にも、嫌だ、運が悪い、できない、無理、もう歳だから、時間がないから、めんどくさい、あの人のせいだ、あの時は良かった、などといった脳にマイナスになる言葉にはぜひ気をつけてほしいです。

とはいえ、こういった言葉をね、ついつい口にしてしまうこともありますし、こういった言葉を絶対に使わないように無理やり我慢をしてしまうと、逆に感情が苦しくなってしまう人もいるでしょう。

例えば、疲れているのに疲れていると言えないとモヤモヤしてしまうこともあるでしょう。

そこでマイナスの言葉を使った後に「でも」を付け加えてほしいんです。

名付けて「でもの法則」です。

例えば、疲れたなと言ってしまったら、疲れた、でも、と続けるんです。

でも以降の言葉は、どんなものでもOKです。

実際いろんな人にやってもらったところ、次のような言葉を皆さん付け加えたそうです。

  • 疲れた、でも頑張った
  • 疲れた、でもその分成果が出た
  • 疲れた、でもいい疲れだ

どうでしょうか、マイナスの言葉を口にした後に「でも」を付け加えるだけで日本語の性質上、その後には必ずプラスの言葉がきます。

そして脳は文章の一番最後に来た情報を印象に残しやすいという性質があります。

だから、「疲れた、でも頑張った」といった場合、頑張ったという情報を残してくれるんです。

ついついマイナスの言葉を口にしてしまっても、この「でもの法則」を活用することで、全てプラスに変えることができます。

ぜひ皆さんもこのようにして脳に良い言葉の作り方をマスターしてほしいと思います。

それでは、この辺で2限の内容をまとめておきましょう。

2限では老人脳にならない絶対に持つべきマインドを3つ紹介しました。

  • 1つ目は自分は若いと本気で思い込むこと
  • 2つ目はいくつになっても欲と生き甲斐を持とうとすること
  • 3つ目は脳が老化するネガティブな言葉を使わないようにすることでした

それでは、次、3限で、80歳でも脳が老化しない人がやっていること3点について解説していきたいと思います。

さて、ここからも引き続き、実践編として脳の老化を防止し、脳を若々しくしてくれる素晴らしき行動や習慣を3つほど紹介していきたいと思います。

それはズバリ次の3つです。

 

80歳でも脳が老化しない人がやっていること

  1. デジタルツールをどんどん活用しまくる
  2. 自分は重要な人を実感できる場を作る
  3. いつまでも働き続ける

 

では、それぞれ具体的に一つずつ取り上げて、分かりやすく解説していきましょう。

まずは一つ目の脳が老化しない人がやっていること「デジタルツールをどんどん活用しまくる」について解説していきます。

さて著者は、特に65歳を過ぎたらどんどんデジタルツールを活用していきましょう、とおっしゃっています。

老人脳になりやすい人の特徴の一つに、新しいことに挑戦しないということが挙げられます。

年を取るにつれ、私たちの脳は新しいことにトライするのが面倒になり、新しいデジタルツールやテクノロジーが出てきても自分にはできないとか、わからないと勝手に決めつけてしまいます。

しかし、それではどんどん脳の老化が進んでいってしまいます。

ですから小さなことでもいいですから、新しいことにトライしてみましょう。

例えばツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのSNSは高齢者ほどやった方がいいと著者は言います。

それは認知機能を上げる脳活効果をかなり期待できるからです。

特に高齢になり、外に出て人と会う機会が少なくなった人は、人とのコミュニケーションを良くするツールとしてSNSを活用することをお勧めします。

特に高齢の方なんかは、SNSを通して家族としっかり連絡を取り合ったり、友達としっかり連絡を取り合うというのは非常に重要なことだと思います。

今では顔を見ながら通話できるビデオ通話ツールなども無料でたくさんありますから、こういったものを積極的に活用して家族としっかり連絡を取り合う、友達とビデオ通話をする、これは非常に重要なことだと思います。

またSNSだけでなく、認知機能を上げるため他のデジタルツールも積極的に活用してほしいので、その方法を紹介しておきます。

例えば旅行に行くのが難しい場合は、グーグルアースなどを使ったバーチャル旅行をしてみましょう。

他にもネットを積極的に活用しましょう。

ネットを使うことで高齢者の脳が活性化されるという研究結果が出ていますし、ネットで検索することは知力を押し上げると言われています。

ですから、わからないことがあればどんどんネットで検索するという姿勢がよろしいでしょう。

よく言われているように、今ではわからないことを自分で検索して調べる力、いわゆるググる力が非常に重要なんです。

他にも現代では様々なテクノロジーがどんどん出てきております。

こういったものを毛嫌いせずに、脳活だと思って、ぜひどんどん生活に取り入れてみましょう。

最初はなかなか慣れないかもしれませんが、慣れてきてコツさえつかめれば、どんどんこういったテクノロジーも有効活用できるようになるので安心してください。

それでは次2つ目の、脳が老化しない人がやっていること、「自分は重要な人」を実感できる場を作る、について解説していきます。

さて皆さん、自己肯定感という言葉を最近よく耳にしますが、「自己重要感」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

自己重要感とは、自分は他者や社会にとって重要な存在であると思う感覚です。

人は誰でも、自分のことを重要な存在であると思いたい欲求があります。

自己重要感を感じることができないのは、脳にとってストレスであり、そのストレスが脳にダメージを与え、最終的に認知症のリスクが高まってしまうということがわかっています。

皆さんも自分は誰からも必要とされていない、自分は誰の役にも立っていないと思うと、すごいストレスを感じるのがわかるでしょう。

結果、自己重要感が大きく低下し、認知症のリスクが高まってしまうんです。

本当に自分は誰かに必要とされている、誰かの役に立っていると感じることができれば、私たちはとても幸せな気分になりますよね。

ですから自分は重要な人だと実感できる場を作ることが極めて重要なんです。

とはいえ間違った形で自己重要感を満たそうとしてはいけません。

例えばキレる老人は間違った形で社会や他者との繋がりを作ってしまっている例です。

キレることで自分に注目してもらい、自己重要感を満たそうとしてしまっているんです。

またマウンティングも自己重要感のNGな満たし方であります。

マウンティングすることで俺はお前より偉いんだと自己重要感を満たそうとするわけですが、マウンティングされる側は堪ったものではありません。

いずれ、あなたの元から離れていってしまうでしょう。

自己重要感は相手が自分をどう思うかですから、自分でコントロールするのはなかなか難しいです。

そしてコントロールできないことにフォーカスすると脳は恐怖を感じます。

その恐怖が脳にダメージを与え、認知症のリスクが上がります。

ですから自己重要感を持つなら、自分でコントロールできることから考えましょう。

例えば人の役に立つことをやる、人の喜ぶことをすると自己重要感が満たされます。

あるいはパートナーが喜ぶことをする、友人が喜ぶことをする、困っている人を助ける、何でもいいです。

自分のコントロールできる範囲で、できることをするんです。

実際に会社をリタイアした人たちにボランディアで学生の家庭教師をやってもらったところ、その人たちの脳の認知機能が高まったとわかっています。

これは自己重要感が満たされた結果です。

自分が教えることで学生がわかったとなれば、自分の重要度をダイレクトに実感できますよね。

自己重要感を高めたければ人に喜んでもらうことをする。

ぜひ自分はどうやって人を喜ばせることができるかと考えてみてほしいです。

それでは次、3つ目の脳が老化しない人がやっていること「いつまでも働き続ける」について解説します。

さて、働くことは老人脳の予防になります。

ですから、できればね、私たちはいつまでも現役でありたいものです。

とはいえ、もう十分働いたから勘弁してほしいよとか、お金を稼げなきゃいけないからしょうがなくやっているんだなどと、働くことにマイナスイメージを持っている人もいますが、そういう考えは脳にストレスがかかりますから、考え方を変えて前向きに働くように捉えましょう。

例えば自分は仕事をして社会の役に立っている、誰かの役に立っていると考えながら働くことによって、先ほど説明した自己重要感が大きく高まるでしょう。

そして実際に65歳以上の人で、働いている率が高い県の人たちは、長生きする傾向にあることも調査でわかっています。

働くことには老人脳の予防の要素が天こもりです。

例えば社会や人との繋がりができる、自分の役割が生まれる、収入があることでお金の不安を軽減できる、体を動かすことで脳を活性化できる、作業することで前頭前野を活用できる、予定を入れることでやる気が高まるなど、まさにいいことだらけなんです。

今まで働いていた会社で再雇用という形もあるでしょうし、転職もあるでしょう。

著者は脳の観点から見た60歳以上の人の適職は、言語能力を使う仕事だと言います。

例えば人に教えるとか、文章を書く仕事などです。

というのも言語の能力は加齢とともにどんどん伸びて、67歳でピークに達するからです。

先ほどの家庭教師の例のように、長年の経験を生かして何かを人に教えてあげるのがおすすめです。

あるいは相手に安心感を与える仕事も向いています。

例えばチームの中でムードメーカーを担うポジションは60歳以上に向いている仕事です。

そして、できれば自分の楽しい仕事がやはりベストです。

今の仕事を嫌々やっている人は高齢になってまで働くなんてまっぴらごめんだと思うでしょう。

しかし好きな仕事ならば楽しみながら、まるで趣味のようにいつまでも続けられるでしょう。

その結果、脳の老化を大きく防止できます。

それでは最後に3限の内容をまとめておきます。

 

80歳でも脳が老化しない人がやっていること

  1. デジタルツールをどんどん活用しまくる
  2. 自分は重要な人を実感できる場を作る
  3. いつまでも働き続ける

 

本日は以上です。

この動画が良かったら、高評価ボタンとチャンネル登録、どうぞよろしくお願いします。

また他にも役立つチャンネルをやっておりますので、概要欄のリンクからチェックしてみてください。

今画面に出ている最新動画、おすすめ動画もチェックしてみてください。

本日はご静聴ありがとうございました。